■残土処理とは?目的や内容、費用について!

土木あれこれ

私たちが生活する街では、造成工事(地面をならす工事)などが行われ、生活環境が整えられています。
その造成工事をする際に、残土と呼ばれる土が発生し、その残土を処理することを「残土処理」といいます。
本記事では、「残土処理」の内容や、費用などをお話します。

残土処理とは、造成工事や外構工事などで発生した土を処分することを指します。
基本的には工事が完了した後に実施されますが、大きな工事の場合は工事と並行して残土処理が行われます。
費用は工事費の中に組み込まれ、予算を超過しないために工事計画時に発生する土の量の予想を立てなくてはいけません。
残土とは
残土とは、造成工事などの工事を行った際に出る土のことを指します。
正式名称は「建設発生土」といいます。
残土は基本的に廃棄物処理法の廃棄物に該当しませんが、産業廃棄物が混ざっている場合は産業廃棄物に該当されてしまいます。
残土処理する役割
残土処理をする役割としては、発生した土をそのままにしておくと非常に邪魔になってしまい、「現場から取り除く」という役割があります。
また、土は様々な工事で使用するため、残土処理をして再利用するために実施します。
盛土工事などは大量の土が必要になるので、新規で土を購入して工事を行うことがほとんどです。

残土処理には主に以下の3つの内容です。

発生
まずは残土が発生するところから始まります。
先述していますが、造成工事などの工事によって残土が発生します。
工事の規模によって量は様々で、7tトラックが10台分以上になることもあります。
運搬
残土が発生したら、残土処理場か保管場所に運搬します。
運搬はトラックで行いますが、2t〜7tまでとサイズは様々あり、サイズによって運搬費は変わってきます。
運搬する際、現場から残土処理場か保管場所のルートも確認しておかないと、トラックが入れない細い道などもあるので、事前の確認が大切です。
保管・再利用
従来の残土処理は、発生した残土を処分するために運搬費等の処分費を投じ、埋め戻すための盛土を新規で購入していました。
昨今ではそのやり方の効率が悪いとのことで見直され、現場に保管場所を設けて、残土を盛土として再利用するやり方が一般的となっています。

残土処理費の内訳は、大まかに「交通運搬費」「人件費」「重機費」「処理場受入費」で構成されています。
少ない量で細かく処理をすると、トラックの台数や人件費などが効率よく動かせないため、費用が高くなります。
一方で数量が多いと受入費が安くなったり、効率よく人を動かせるので、安くなります。
残土処理の費用相場
残土処理の費用相場は、「トラックのサイズ」「ガラ混じりかどうか」によって変動します。
まとめ
今回は残土処理について解説しました。
残土処理は外構工事や造成工事で必ず発生するものなので、土木工事業者の方は内容や費用相場を把握しておかなければいけません。
この記事が残土処理に関わる方に少しでもお役に立てれば幸いです。